Kindleの新機能「Recap」とは?特徴と対象のデバイス・書籍
Amazonは、同社の電子書籍Kindle本で利用できる新しい機能「Recap」をリリースしました。Kindle本のこれまでの筋書きを要約してくれる機能で、米国向けテキスト本からスタートします。
公開日: 2025.4.9
Kindleの「Recap」機能とは?
2025年4月にAmazonがリリースした、Kindle本向けの新機能「Recap」。簡単に言うと、開いたKindle電子書籍の内容を自動的に要約してくれる機能です。
Recap機能は、特にシリーズ本を読む際に便利で、前巻までの内容を簡潔に振り返ることができます。長期間読書を中断していた場合や新刊が出るまでに時間が経過した場合でも、ストーリー展開や登場人物についての情報を簡単に確認できます。
Recapの内容は、Amazon側がKindle本の内容をサーバーでAIによって要約する形式になっており、ユーザーはKindle本を開いた時にRecap機能を使う通知が上部に表示され、少ない待ち時間で要約を確認できます。
「Recap」機能対応デバイス
Kindle端末
Recap機能は、まずはKindle端末の一部モデルで利用可能になります。以下は、対応予定のKindle端末のリストです。
- Kindle Scribe (2024)
- Kindle Scribe (2022)
- Kindle Paperwhite (2024)
- Kindle Paperwhite (2022)
- Kindle Paperwhite (2019)
- Kindle (2024)
- Kindle (2022)
- Kindle (2019)
- Kindle Oasis (2019)
なお、対応するKindleソフトウェアバージョンはKindleソフトウェア ver 5.18.1以上で対応となっており、上記のデバイス以外でもKindleソフトウェア ver 5.18.1以上にアップグレードした場合は、対象になる可能性があります。
iOS向けKindleアプリ
近日中に対応予定と発表と発表されています。
Android向けKindleアプリ
対応は未発表です。
Kindleのウェブアプリ
対応は未発表です。
「Recap」機能対応電子書籍
2025年4月段階では「米国向けのテキストKindle本」に限定
2025年4月段階では、米国向けのテキストKindle本に限定1^されており、そのほかの地域については順次展開予定となっています。
漫画や雑誌への適用は未定
現段階ではRecap機能の適用はテキスト作品にのみ言及されていて、漫画や雑誌などの非テキストコンテンツへの対応は発表されていません。
テキスト作品の場合は、AIの進化によって要約が比較的容易になっていますが、漫画や雑誌などの画像主体の作品の場合、画像の中からテキストを読み込む必要があるため、現在のAI技術では難しい、できたとしても異常にコストがかかるため、適用されるのはかなり先ではないかと推測されます。
シリーズものがメインとなる漫画で適用されないとなると、日本のユーザーにとっては「あまり使わない機能」になるかと思いがちですが、ここ数年日本ではラノベが人気のため、「テキスト作品 & シリーズもの」が多いラノベとの相性が良い機能と言えます。
1^: Dive back into Kindle book series with the new 'Recaps' feature now available in the US