電子書籍の「分冊版」とは
電子書籍の中でも、ビジネス雑誌やコミックで採用されることが多いのが「分冊版」。「分冊版」とは、「1冊」の書籍を「分けて」販売する方式です。
例えば、コミックでは、1冊のコミットの中に複数の話が収録されていることがほとんどです。このうちの1話だけを販売するのが「分冊版」です。
ビジネス雑誌などでは「特集ごと」や「いくつかの特集を組み合わせて」、「分冊版」とする傾向があります。例えは、「XXXビジネス特集」とか「XXが便利なツール特集」などを切り分けて販売しています。
「分冊版」電子書籍のメリット
単価を低くすることが出来る
分冊版・電子書籍のメリットは、価格が安くできることです。例えば、電子書籍コミックなら現在は500円前後が標準的な価格ですが、分冊版は1話80〜100円くらいが相場です。
最近は漫画アプリなどで一部の話数が無料公開されていることもあるので「もう少しだけ続きを読みたい」という場合に、単価を安く出来るのは嬉しいところです。
コミック発売前に最新話を追える
「分冊版」は話売りなので、コミックの出版社が運営する漫画アプリであれば、最新話を購入することが出来ます。
これまでは、週刊誌を買うしか最新話を追うことが出来ませんでしたが、分冊版が出てきたことで、週刊誌の価格よりも安い80〜100円で最新話を読むことが出来ます。
続きを読むかを低価格で判断できる
無料漫画アプリなどで初めて知った漫画の場合、「続きは気になるけど、途中まではアプリで読んである」場合や、「面白そうだけど、コミックを買うほどなのか悩む」というケースがあります。こうしたケースで分冊版は有効的です。
例えば、コミックの1巻が8話収録で、6話まで無料アプリで読んでいたなら、2話分だけ分冊版で買って、続きをコミック版で購入すればコストを節約できます。
また、漫画には話の流れがあるので「この流れが終わるまでは読んでみる」ということも分冊版なら出来るので、流れが終わった段階でコミック版を買うかを判断できます。
ポイントが使える
漫画アプリや電子書籍ストアではポイントを付与してくれますが、多くがコミック一冊を買えるほどのポイントではありません。
しかし、分冊版であれば単価が低いので、期限切れ間近のポイント使って気になる漫画の続きを読んで消費することが出来ます。
「分冊版」電子書籍のデメリット
コミックを買う人からすると「コミック1冊に8話くらい収録されていたら、分冊版は割高では?」と思うでしょう。これが分冊版のデメリットです。
分冊版の価格が「コミック収録話数を定価で割った価格」になっていればデメリットになりませんが、多くの場合が「コミック収録話数を定価で割った価格」から30%ほど割増した価格が設定されています。
ですので、コミックで買うつもりがあるなら、分冊版ではなくコミックを買うべきです。